なんとかなかよく暮らしたい

在宅ワーク・お金・育児のリアルな情報をイラストで綴ります

早期教育の必要性に悩んだ時に助けになった本『シンプル脳育術』黒川伊保子監修

遺伝的に「遅寝、遅起き、朝ごはん抜き、運動不足」でも頑張れる人はいます。そういう人たちが、塾のパンフレットに載っているのです。しかしながら、それは脳科学的にはかなりラッキーなケース。(『シンプル育脳術』より)

 

息子が2歳になる頃から、子どもの脳に関する育児書をよく読むようになりました。

 

2歳と言えば「イヤイヤ期」ですが、子どもの脳の中では大きな変化が起こって、自分でも抑えのきかない状態になっている時期です。

 

子どもの脳の仕組みを知り、イヤイヤに対する腹立ちを抑えたくて、面白そうな「脳の育児書」をつまつまと読んでいます。

 

また、2歳になって英語の教材の広告や、近所の知育スクールの案内が頻繁にくるようになり、今から始めないといけないのだろうかと戸惑っていました。

 

子どもの脳の観点から、早期教育のメリット・デメリットを知りたいと思い、参考になったのが『シンプル育脳術』です。

 

 

『シンプル育脳術』は早期教育不要をゆるやかに論じた本

『シンプル脳育術』は、『母脳』の著者☟そして脳の研究家の黒川伊保子さんが監修した本です。 

fumikoyamamoto.hatenablog.jp

 

黒川さんは、1児の母でもともと人工知能の研究をされていました。言葉と脳の関係をマーケティングの世界に取り入れて、成功を収めた方です。

 

御歳はアラ還で、TVに出演されている姿を拝見すると、非常にエネルギッシュでお若く見えます。

 

『シンプル脳育術』は、一言でいうと、お金を掛けずに子供の脳を健やかに成長させる方法を説いた本です。

 

早期教育ではなくて、脳に良い生活習慣を具体的に実践するための細やかなメソッドが書かれています。

 

小さいうちから、色々やらせないといけないのかと、心が惑っている私のような人に参考になる1冊です。

 

目次は5章編成で、Q&A形式のアドバイスも
  • 1章:脳育は、子どもの可能性を無限大にする!
  • 2章:知っておきたい!脳のしくみとフル活用
  • 3章:年齢別 子供を伸ばすシンプル育脳術
  • 4章:〝生きる力〟をUPさせるシンプル生活習慣
  • 5章:子育てに迷ったときのヒント15~素朴な疑問Q&A~

 

「早期教育とお金の問題に答えてくれる」1章

何故、高いお金を掛けて早期教育をする必要がないのかということを、脳の成長の観点から合理的に説明し、「早くから英語を習わせなければいけんのか?」と悩む読者(私)に対して、安心感を与えてくれるのが第1章です。

 

「シーズン中、イチローは日没後TVを観ない」2章

脳を上手く働かせるには、人間お日様の光とともに目覚めて夜暗くなったら眠る。これに尽きるようです。2章の内容は、これがすべてと言っても良いくらいです。

 

アンチエイジングの南雲先生も実践されている、いわゆる睡眠のゴールデンタイム「22時~2時」に睡眠を取ることが、脳にとってどれほど重要性があるかを説いています。

 

光と脳は連動しており、太陽の自然光だけでなく、テレビやスマホの人工的な明るさも脳の働きに影響を与えます。

 

イチロー選手は、シーズン中になると、日没後は一秒たりともテレビを見ないそうです。それだけで次の日の脳神経の働きが違うからでしょう。

 

やっぱりプロフェッショナルは、脳の働きにも気を配っているんですね。

 

夜中にどうしてもゲーム・ネットをしたい子どもは、早起きしてやると良いそうですよ。

 

「9歳~11歳の脳のゴールデンエイジを大切に」3章 

「0歳~3歳」「4歳~11歳」「12歳~15歳」の、年齢別に脳の発達と親の心構えを論じたのが、3章になります。

 

7~8歳に言語脳が完成して土台が出来ると、9歳から11歳の3年間は、脳にとってゴールデンエイジになります。つまり、9歳から脳の超高度成長期に突入するようです。

 

例えるならば、更地にプレハブ小屋が建つか、超高層ビルが建つかが決まります。海に丸太船で漕ぎ出すか、豪華客船でクルーズするかが決まります。ママチャリで走るか、ロードバイクで颯爽と走っていくのかが決まります。(喩えを幾つか考えてみたのですが、全部乗り物)

 

この9歳~11歳の時期を過ぎると、「完成したママチャリの色を塗り替えたり、荷台を付け足したりといったカスタム」は出来るけれど、もともとの性能を変えることは、できないという事になります。

 

9歳~11歳の3年間にどのように過ごすかが、脳の性能を決めることになります。

 

「5つのシンプルルールの実践」4章 

9歳~11歳の間を、どのように過ごすかで、脳の状態が決まってくると言われると、ものすごーく責任を感じてしまいます…。

 

しかし、親が子供のためにしてあげられるのは、以下の5つの生活習慣を身につけさせてあげることに尽きるようです。

  1. 早寝
  2. 早起き
  3. 朝ごはん
  4. 読書
  5. 適度な運動

 

朝ごはんに関しては、食べる順番・取り入れたい食材、血糖値と脳の関係などについて、かなりページを割いて詳しく語られています。それだけ食が子どもの脳に与える影響が、大きいんでしょうね。

 

冒頭でも引用しましたが、不規則な生活で成果を出せる人は、限られたラッキーな人なんですね。

 

f:id:fumikoyamamoto:20181111193751j:plain:w1200

実質2時間しか寝てないからな~

☝こういう寝てない人って天才っぽく見えるけれど、レアケースだからなのか。お金を掛けるよりも、時間と手を掛けてあげることが大切という4章でした。

 

 「15の子育ての疑問に答えてくれる」5章

男の子・女の子別に叱り方を変えた方がいいの?脳教育的にお手伝いはどのようにさせたらいいの?といった、具体的な疑問に答えてくれるのが、5章になります。

 

子どもには人生をたくましく生きていって欲しい

息子には、「勉強が出来る」よりも「人生をたくましく生きていける」人になって欲しいと思っていました。

 

『シンプル育脳術』は、たくましい脳をつくるために、早期教育が必要なのかどうかということを、客観的な研究成果を踏まえて示してくれる点が、とても参考になりました。

 

アラサーの私の脳は育ちきってしまいましたが、せめてこうして得た知識を忘れないように記事にしておこうと思います。

 

とりあえず、朝ごはんに、米・味噌汁・卵料理・大豆食品・果物を揃えることからのスタートです(^^;)

 

// jQuery読み込み // 目次 表示/非表示ボタン