文系大学院博士課程へ進学した友人たちの就職先は?9人の修了後の進路を訊いてみました
大学時代の夫婦共通の友人で、文学系大学院の博士課程に進学したやまだごろうさん(仮名)から、久しぶりに連絡が来ました。「つらいです」と。
厳密に言うと辛いとは書かれてはいなかったのですが、メールの文面から彼の辛さがにじみ出ていました。
大学院に進学する人は珍しくはありませんが、文系の、それも博士課程へ進むとなると、それなりの覚悟がいると思います。
理系の修士課程であれば、教授の推薦やらで結構いい企業などに就職できたという話も聞きくのですが。
文系だとどうなんだろう?友達や先輩は、一体どうなったのだろうか・・・
という非常に下世話で大きなお世話な記事になります。
法律学、政治学、文化人類学、心理学、文学の博士課程に進学した、高校・大学時代の友人たちの進路について、プライバシーに触れないためにフェイクも多少交えつつ紹介します。
大学院の入試に必須の英語のスキル、彼らのすごいなと思うところ、博士課程修了後の進路について、という3つの観点からみていきます。
- 法律・政治系大学院博士課程に進学した2人の進路
- 文化人類学系大学院博士課程に進学した2人の進路
- 心理学系大学院博士課程に進学した1人の進路
- 文学系大学院博士課程に進学した4人の進路
- 文系大学院でも専攻によって如実に違いがある
- アラサー、他の人の動向が気になるお年頃
法律・政治系大学院博士課程に進学した2人の進路
法律学、政治学を専攻した、男性2人のその後の進路についてです。
A君:30代後半、政治学専攻
やまだごろうさんのマブダチで、私も何かとお世話になった有能なA君です。
学びたい教授がいるからと、とびきりいい大学からわざわざうちの大学院へやってきました。
外部からの進学だけれども、あっという間に多数の友人と美人の彼女を作ったリア充。
博士論文執筆のために、海外へも渡っています。自分の論文を書きつつも、畑違いの分野の彼女の博論も手伝ってあげられる切れ者。
こんなに怖くなるくらい頭が切れて、人の心の奥まで見通すことが出来る人はちょっといないんじゃないだろうか。
A君の英語のスキル
大学在学中に留学経験があり英語が堪能。読むほうも話す方もできる。
A君のここがすごい
論文ごとに結果を出せる。教授からも一目置かれていた。
男性にしては(というとアレですが)、人の心の機微がわかり、女性的なものの見方もできる人です。
A君のその後の進路
現在は某大学の准教授。最近は、「助教授」って言わないんですね。A君なら、きっと教授まで上り詰めると思う。
B君:アラサー、法学専攻
私はそこまでB君と話したことはなかったけれど、とにかく秀才で有名でした。
それも、勉強ばっかりやってますというタイプではなく、運動系のサークルに所属しバイトもこなす、本当に普通の好青年。実家は自営で裕福らしい。
B君の英語のスキル
読む方は完璧。話す方もできるだろうけれど、輪を掛けてリーディングが得意。
B君のここがすごい
当たり前のことを当たり前に頑張って、真っ当に成功していくところがすごい。
B君のその後の進路
博士課程修了後、講師などを経て、現在は某大学の准教授。
この年齢で准教授というのがまた・・・学内の派閥争い(?)なんかに巻き込まれませんようにと、余計なお世話ですが思います。
文化人類学系大学院博士課程に進学した2人の進路
文化人類学は・・・民俗学とか、民族学とか、考古学とか、社会言語学などの学問です。
人の生活文化にまつわる学問の総称ですかね。
Cちゃん:アラサー、民俗学専攻
スタイルの良いクール系の美女。足が細くて超きれい。
ちょっとアブナイ発言をするけれど、それをものともしない男性たちからとても人気がある。
恐いとおそれられている教授に、漫画を貸して仲良くなった強者。
Cちゃんの英語のスキル
院試を突破できる英語力はあるが、スピーキングは苦手。
Cちゃんのここがすごい
研究もしっかりやりつつ、プライベートも手を抜かない。服もオシャレ。
いつ寝ているんだろうと思うスケジュールでも、常に元気なところがすごい。
Cちゃんのその後の進路
現在は某博物館の学芸員。狭き門をくぐり抜けた才女でございます。
Dちゃん:アラサー、考古学専攻
ほんわかしたかわいい女性。本当に普通の常識的な女の子という感じですが、すごい研究者のDちゃん。
Dちゃんの英語のスキル
Cちゃんと同じで、院試を突破できる英語力はあるが、スピーキングは苦手。
Dちゃんのここがすごい
大学院生になると、優れた研究をする人は助成金がもらえます。彼女は、その研究助成費を受けていました。
理系の研究に対して助成金を貰っているケースは聞くけれど、文系で貰えるって相当凄いと思う。
Dちゃんのその後の進路
博士課程修了後、博物館の学芸員として勤務。
学芸員に応募するには、「修士」以上が必要になるといった流れもあるようですね。いずれにしても、狭き門です。
心理学系大学院博士課程に進学した1人の進路
心理学系の大学院では、「臨床心理士」の受験資格を得ることができます。
そんな仕事があるなんて、私は河合隼雄さんの本を読むまで知らなかった。今更ですがとても興味があります。
心理学系の大学院は、社会人の人にも人気があるのかなと思います。
Eちゃん:アラサー、心理学専攻
大学の学部時代の成績はトップだったEちゃん。努力家で秀才型。芯は強いけれどどこか不安定さもある。
Eちゃんの英語のスキル
英語は、リーディングはそこそこ。スピーキングはNG。
Eちゃんのここがすごい
ずーっと勉強していられる。ずーっと研究していられる。生来の研究肌?
Eちゃんのその後の進路
現在は、カウンセリングもやりつつ、大学の非常勤講師を勤めて教壇にも立つ。
Eちゃんは、カウンセリングよりも、学問としての心理学を究めたい模様。
文学系大学院博士課程に進学した4人の進路
文学系の大学院博士課程に進学した女性2人、男性2人の進路です。私は文学専攻だったので、直接お世話になった先輩もいます。
F先輩:30代後半、アメリカ文学専攻
実家が古くからの名家で由緒あるお家柄。
やまだごろうさんがF先輩に懸想していて、何度かデートをしたが玉砕。(この情報は別に要らなかったですね)
F先輩の英語のスキル
米文学専攻なので英語が堪能。特に留学経験はないものの、海外からの留学生とも苦も無く英語で会話できる。
F先輩のここがすごい
育ちの良さがにじみ出るF先輩。
文学の授業での喧々諤々の議論では、一歩引いているような所もあったけれど、とても後輩の面倒見の良い人でした。
F先輩のその後の進路
いくつかの大学の英語の非常勤講師を勤めたのち、現在は某大学の英語教育関連の准教授。
あんなにお人好しで優しかった先輩が准教授なんて・・・。しかし、面倒見がよいので「先生」としては最高だと思います。
G先輩:30代後半、イギリス文学専攻
イギリスの大学へ進学して4年間学んだG先輩。大学院から日本に戻ってきました。
G先輩の英語のスキル
当然英語は堪能。
G先輩のここがすごい
母語が英語なんじゃないかというくらい堪能(逆に言うと日本語がちょっと怪しい)
G先輩のその後の進路
こちらも大学の英語の非常勤講師を転々として、現在は某大学の英語の講師を勤める。
Hちゃん:アラサー、フランス文学専攻
明るく社交的で酒が大好き。専攻の違う私のことも、しばしば飲みに誘ってくれました。
Hちゃんの英語のスキル
読むほうはかなりできる。話す方もそこそこできる。フランス語も独学で結構なレベルに達していた。
Hちゃんのここがすごい
50代の教授に、娘のように可愛がられていた。年上の人に可愛がられる才能がすごい。
Hちゃんのその後の進路
博士課程を全うすることなく、修士課程修了時に大学院を辞めてしまったHちゃん。
当時、本人から詳しいことはあまり聞けなかったけれど、かなり将来について葛藤を抱えていたようでした。
現在は、民間の英会話教室の講師をしています。
やまだごろうさん(仮名):アラサー、日本文学専攻
ごろうさんは、歩く情報屋でコミュ力おばけです。「一度喋ればお前は友達」みたいな。
ごろうさんの英語のスキル
ごろうさんは、スピーキングはそこそこ。リーディングは・・・不得意。
ごろうさんのここがすごい
院試の時も、伝手をたどって、先輩に勉強を見て貰ったりして乗り切ったごろうさん。
とにかく人と絡んでいく才能がすごい。
ごろうさんのその後の進路
ごろうさんは、いわゆるポスドク(ポストドクター)として、院に残って研究を続けています。
本人の理想と、ままならない現実のギャップに「つらい」と思うこともあるのかなと、勝手に想像しています。
ごろうさんほどコミュニケーション能力があれば、もっと別の分野でも成功できそうなのですが。
文系大学院でも専攻によって如実に違いがある
文系大学院とひとくくりにしていましたが、専攻によってその後の進路に違いが出るものだなと感じました。
法律学・政治学専攻は二人とも若くして出世
法律・政治系の院に進んだ二人は、どちらも若くして准教授になっていました。
もちろん彼らが優秀だからなのでしょうが、他の文系の大学院に進んだ場合よりも、チャンスが多いような印象があります。
文化人類学専攻は学芸員資格を取る人が多いのか!?
文化人類学を専攻している2人は、大学生の時点で「学芸員」の資格も取得していました。
そうすると、博物館や美術館などへ勤めるという選択肢が取れますね。滅茶苦茶狭き門ですが、それをくぐり抜けたのがすごい。
国家資格「公認心理師」が誕生し、心理学の院も人気になる!?
2018年に国家資格の「公認心理師」が誕生しました。
心理学系の大学院を「修了」していることも、受験資格となるので、院に進む人も増えるんじゃないかなと想像します。
でも、「修了」だから、2年間なんですよね。5年間も行くEちゃんのような人は、まだ珍しいままでしょうかね。
文学専攻が身を立てるには英語が必須!?
文学専攻の場合は、まず英語ができないと話にならないんじゃないのかと恐怖を覚えました。
紹介した4人のうち、3人は英語がかなりできますし。
「文学研究」だけで食べていくことは、難しいのかなとは思います。
英語が堪能であれば、英語の非常勤講師などをしながら、自分の文学研究をしていくというスタイルが取れるんでしょうかね。でも厳しい。
アラサー、他の人の動向が気になるお年頃
最近、友人たちの動向が気になってこの記事を書きました。
自分が今惑っているから、他の人がどうしているのか気になるんだと思います。
会社勤めには会社勤めの大変さがあるし、研究者には研究者の大変さがある筈ですが、「文系の博士課程」へ進むとなると、有名な民間企業への「就職」という道はほぼ断たれることを、覚悟しなければなりません。
でも、紹介した友人たちは「覚悟」なんてしてないのかなとも感じました。好きだからその道に進んだだよと、彼らは言う気がします。
フリーランスになった友人たちの話を聞いた時もそうでしたが、彼らがとてもまぶしいです☟
ライフワークを見つけた人たちは、どうしてあんなに輝いているのだろうか。
夫と結婚してから甘いものが欲しくなくなった理由『キレる女 懲りない男』黒川伊保子
今一番気になる黒川伊保子さんの著書、『キレる女 懲りない男』の簡易レビューです。
黒川伊保子さんは、脳の研究者です。AIの研究を経て、脳科学をマーケティングの世界に引っ張りこんで大成功を収めた方です。
育児書『母脳』など著書多数。
男と女の脳のつくりの違いは、「脳梁」と呼ばれる部分にあります。
右脳と左脳をつなぐ神経線維の「脳梁」を比較すると、女性の「脳梁」に比べて、男性の「脳梁」は細いです。
たとえば、左右の脳の連携が良い女性脳は、目の前の物事を即座に捉えることが得意ですが、左右の脳の連携が悪い男性脳は、目の前の些細な変化に疎いそうです。
このように『キレる女 懲りない男』は、脳の観点から、夫婦仲に対するアプローチを示してくれる良書でした。
- 『キレる女 懲りない男』の目次はこんな感じです
- 女性が甘いものをつい口にしてしまう時は、良い恋をしていない?
- 若手時代は女性社員の方が明らかに優秀
- 女性は自分より年下のエッセイストの本を買わない
- 成功体験のプロセスを否定されると激しく混乱する女性脳
- 女性脳は「これがベスト」という答えが直感的に降りて来る
- 脳が最も「連想記憶」の力を発揮するのは50代の半ば
『キレる女 懲りない男』の目次はこんな感じです
第一章:脳には性差がある
第二章:恐るべき女性脳─女性脳の取扱説明書
第三章:切ない男性脳─男性脳の取扱説明書
第四章:齢を重ねてゆたかになる─年齢脳の取扱説明書
男と女の脳の違いから起こる悲劇をどう回避するか。
家庭内においても、仕事においても、男女の脳のトリセツを知れば、悲しいすれ違いを減らすことができますよ、というのが本書の大まかな中身です。
以下、『キレる女 懲りない男』の中で、ぐっさりと心に刺さった項目についてです。
女性が甘いものをつい口にしてしまう時は、良い恋をしていない?
女性は、チョコレートが手放せなくなったら、人間関係を考え直した方がいい。(第一章より)
大学で一人暮らしを始めて、ぶくぶく太りました。
カントリーマアムの大袋やチョコパイ一箱を一気に食べてしまう。(カントリーマアムもチョコパイも、昔よりサイズが縮みませんでした?!)
朝ごはんは、チョコレートペーストを塗ったトースト。
好き勝手な「ワガママ食生活」を送っていました。それは、誰に咎められることもない自由と、初めて一人になったことによる寂しさが原因でした。
「チョコレートを食べると脳内幸福物質が出る」 「チョコレートは麻薬よりも中毒性がある」 という話もその頃耳にし、「ああ、アタシ孤独な女なのね」と嘆きながらバリバリチョコを食べていました。
そんな私だったのですが、夫と付き合ってから甘いお菓子を口にすることが減っていきました。お菓子の「爆食い」を、確実にしなくなりました。
更に結婚してからは、(産後の一時期を除き)甘いお菓子をほとんど口にしていません。
義母にも、「ふ美子さんて、甘いもの食べないのよね。そういう人って長生きするのよね」と認識されています。
私はそれを、「齢をとったから、だんだん甘いものが食べられなくなってきたのかな」と考えていたのですが、夫のお陰だったのか!という思いを持つことが出来たので、この本を読んでよかったです。
ただ、夫は結婚してから、甘いものを食べる頻度が増えたこんですよね。夫は今不幸なのだろうか・・・。
若手時代は女性社員の方が明らかに優秀
本書では、イベントの会場準備に駆り出された、新入社員の男女の差の例が挙がっています。
気が利かないでぼんやり突っ立っている新入社員の男子に比べ、女子は実にたやすく自分のやるべきことを見つけて行動する。
若手時代は、圧倒的に女性社員の方が出来が良いそうです。
しかし、私はこの男子新入社員の方に感情移入してしまいます。
高校の男女別の体育の時、私は自分自身にひどく失望しました。ハンドボールの授業の前、ゴールのポールやネット、ボールを体育倉庫から運び出して準備をします。
他の女子生徒たちは、ささっと自分の役割を見つけて準備に取り掛かる一方、私は「あっ、ネットは今運んでいるし。あっちは人が足りている。どうしよう」と立ちすくんでしまいました。
仕方なく、ゴールポールを運んでいる人たちに混ざってみました。
自分が持ったポールの軽さは、そのまま自分の人間性の軽さにつながるんじゃないのかとドキドキしました。
「気の利く人間になりたいよ」と強く思いました。
でも、もともと気の利かない人間でも、苦労しながらすこしずつでもその能力を身に付けることは可能です。
そして後天的に獲得した能力は「記号化」しやすいから、人に教える時もポイントを捉えて説明できます。
人は、人生の前半、先天的に持っている才能で輝くが、人生の後半は、意外にも苦手を克服して手に入れた才能によって「プロ」とよばれていくことになるのである(第一章より)
元・気の利かない人は、今・気の利かない人の気持ちがわかり、なにがわからないのか、どうすればわかるようになるのかを教えてあげることもできます。
気の利かないことがコンプレックスだったので、幾分か慰められました。
女性は自分より年下のエッセイストの本を買わない
「にわかには無理ですよ。女性は、自分より年下のエッセイストの本は買わないから」(第二章より)
黒川さんの編集者の人の言葉です。理由は、年下の女性のアドバイスをたいして上質だと思わないから。
「えー、ほんまかいな」と思ったので、自分が過去に購入したエッセイを振り返ってみました。
田口ランディ、さくらももこ、川上弘美、塩野七生、小川洋子、三浦しをん・・・
みんな自分よりも確実に年上の女性です。確かに。年齢を気にして買ったことはなかったけれど。
でも、アラサーの自分にとっては、大体の人が年上の女性エッセイストになるんですよね。
じゃあ若手の女性エッセイストって誰よと思って検索すると・・・犬山紙子さんがいました。御年36歳。なかなか20代はいないのか。
女性エッセイストの戦場に入っていくには、齢を重ねることが必要なんですね。
成功体験のプロセスを否定されると激しく混乱する女性脳
たとえば、最後は自分に感謝して逝った姑の通夜に、「今だから言うけど、おふくろは、最初きみのこういうところが好きじゃなかった」みたいなことを言われたら、(そして、それが心当たりのないことだったら)、ここまでの何十年の日々が破綻する。(第二章より)
物凄い怖い例ですね。
成功した=それに至るまでのプロセスも正しかったと思うのが女性脳なので、経過を一部分でも否定されると傷ついてしまうようです。
「プロセス」や「過去」を大切にするから、昔のことをしっかりと覚えているのも女性脳です。
たしかに、昔、付き合っていたころに夫が自分にしてくれた親切って、年月が流れても鮮やかに甦るんですよね。(昔言われた酷いことも鮮やかに甦ります)
セールストークにおいても「過去の否定」はNGです。
例えば、古い電子レンジを新しい電子レンジに買い替えようかなと思っている女性に対し、 「そんな古いレンジじゃ大変でしょう。こちらの最新型じゃないと」というのはNG。
「丁寧に使ってらしたんですね。でも今日からこの新しいレンジで、家事がぐっと楽になりますよ」などと、過去=古い電子レンジを否定しないことが大事になります。
女性脳は「これがベスト」という答えが直感的に降りて来る
女性脳は、感性をフル稼働して結論をだすため、「これしかない」という答えが直感的に降りてきます。
仕事においてもプライベートにおいても、直感的に「これがベスト」という方法がビビッと浮かんできます。
これはすごくよくわかります。理屈抜きでわかるんですよね、「もうこれ以外ないんだ」と。
でも男性脳は、それを理解してくれないのです。「根拠もない直感なんて馬鹿馬鹿しい」と思うのです。
特に、仕事の場においては、直感で答えを導き出したというだけでは、自分の評価を下げることにもなるので、避けたいところです。
そういった場合は、『これしかない』の他に、ダミーを二つほど用意しておいて、比較の結果「『これしかない』が一番良かったよね」、と男性陣に思わせることが対処法になるようです。
何らかの指標を作って、相対数値を付し、グラフ化したり、表にしたりすると、さらに好感度が高い、と、何人ものエグゼクティブが口にしてもいる(第三章より)
脳が最も「連想記憶」の力を発揮するのは50代の半ば
脳は、年齢を重ねるごとに、入力装置としての能力はだんだんと衰えていきます。
しかし、出力装置としての機能のピークは50代の半ばにやってきます。
「二十代のうちは何百手先も読めたよ。五十代になると、とんとそんなわけにはいかない。なのになぜか五〇代(原文ママ)の方が強い」(第四章:米長邦雄元名人の言葉より)
記憶が衰えても、50代の脳は勝ち手(本質)が見えてくるようになるなんていいですよね。
☆15歳~28歳:単純記憶の入力の時期
☆29歳~39歳:失敗事例を重ねて不要な回路を知る時期
☆40歳~49歳:成功事例をなぞっていくので生きることが楽になる時期
☆50歳~59歳:経験からベストな方法を導き出せる最高の出力性能の時期
☆60歳~:自分以外の人間、物、世界に対しても、そのものの本質を見いだせる時期
アラサーなので、今は失敗事例を重ねている時期なのか・・・。ああ早く生きることが楽になる境地へいってみたい。
脳の機能はやがて衰えていくものの、人生を終える時にも、私たちを助ける働きをしてくれるようです。
その 最期のとき、脱水症状が続き、脳にエネルギー源であるブドウ糖が届かなくなると、神経系の緊張を緩和する脳内ホルモンが出て、脳は、恐怖感や痛みからも解放される。脳は、人生の最後のその日まで、優しくその道のりをエスコートしてくれる。(第四章より)
男女の脳の違いもためになりましたが、生きることの、年齢を重ねることの恐怖?を希望に変える本でもありました。
今週のお題「読書の秋」
【夫の産後の頭痛】医大病院の「頭痛講習会&座談会」に、頭痛持ちでない人間が参加してためになったこと
頭痛の名医と呼ばれるY先生が、某医科大学病院で開催された頭痛の講習会&座談会に、先日行ってきました。
夫は頭痛持ちです。子どもが生まれる前は、1か月に5回ほど市販薬を服用する程度でした。しかし、産後はかなりの頻度で頭痛薬を飲んでいます。
1年間の育休中はまだマシだったのですが、仕事復帰してからは酷い時は1か月に20日くらいは、マツモトキヨシで売っている「ディパシオ」を服用しています。(夫にはこれが一番効くらしい)
仕事と育児のストレスが原因で、頭痛の起こる頻度が増えたようです。
夫の頭痛は、もともとはおそらく遺伝的なもので、義母も重篤な頭痛持ちです。
それなので、特に頭痛持ちではない妻(私)が、頭痛持ち二人のアッシーちゃんとなって、一緒に「頭痛講習会・座談会」に参加してきました。
頭痛で悩んでいる夫はもちろん、特に頭痛持ちではない私も、頭痛のメカニズムや苦しみを理解できる貴重な機会となりました。
- 講習会・座談会のタイムスケジュール
- 講習会の中で頭痛持ちの夫がためになったこと
- 座談会では夫よりはるかに頭痛の症状の重い人の話も
- 「頭痛ダイアリー」で自分の頭痛の症状・頻度を記録
- 片頭痛の予防的治療対象は「月に2~3回の片頭痛が起こる人」
- 子どもが生まれてから夫の頭痛が悪化した理由って…
講習会・座談会のタイムスケジュール
1.医師によるスライドを使った講義(40分)
2.頭痛座談会(20分)
3.医師との面談(10分)
全部で1時間ほどです。面談の時間は、特に設定されていたわけではないですが、希望者は先生をつかまえて無料で相談に乗ってもらえました。
休日の開催でしたが、出席者は8人ほどでした。
講習会の中で頭痛持ちの夫がためになったこと
実際に頭痛持ちの夫が、講習会の中でためになったのは、以下の2つのことでした。
自分の頭痛の種類がハッキリわかった
頭痛は症状により、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。 「一次性頭痛」を分類するとこのようになります。
一方「二次性頭痛」は、頭部に怪我をして痛みを感じるなど、原因が自分の内部の他にある頭痛です。
慢性的に頭痛が発生する人は、「一次性頭痛」になりますね。
「一次性頭痛」のうち、一応私も名前を聞いたことがあるのは、「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。この2つがメジャーな「一次性頭痛」ですね。講義で聴いたそれぞれの特徴を、さらっと説明します。
①頭を締め付けられるような痛み
②日常生活が送れないほどではない
③運動しても頭痛が悪化しない
片頭痛の時はお風呂はNGだけど、緊張型頭痛の時はお風呂はOKとも聞きますし、症状はもちろんそもそもの対処へのアプローチも違うんですね。
夜道を歩いていて、夫がやたら「街灯や車の明かりが気になる」と言っていたのは、「片頭痛」の症状だったのかなと今にして思います。
夫は、自分の症状をインターネットで調べて、「片頭痛かな」と思ってはいたそうです。
実際に頭痛の専門医の人から講義を受けて、自分の頭痛の種類がはっきりと判明したことでスッキリした表情をしていました。正しく病名を診断されると、ちょっとほっとしますよね。
頭痛薬を服用しすぎると危険な頻度と期間が分かった
特定の頭痛の薬をのみすぎることで、起こる弊害もあります。
講習会で言われていたのは、「1か月のうち15日以上頭痛があり、薬の服用が3か月以上続く場合」は、薬の乱用による頭痛が起こっている可能性があるということです。
上記の頻度で薬を服用中に、締め付けるような痛みを感じる時は、頭痛薬の飲みすぎで副作用の頭痛が起こっているのかもしれません。
夫は、頭痛が酷い時は1か月に15日以上は薬をのんでいました。でもそれが続くことはなかったので、セ、セーフ?。
あと、頭痛が起こると消化器官の動きが鈍り薬の効きが悪くなります。 頭痛薬は頭痛が起こってから早めにのまないと、十分な効果が得られないらしいですよ。
座談会では夫よりはるかに頭痛の症状の重い人の話も
とりたてて頭痛の症状がない私も、講習会と座談会に参加できました。座談会では、参加者の人の頭痛の症状や苦しみをそれぞれ話していきます。(私は特に頭痛がないので飛ばされます)
今まで、夫の頭痛の症状は重いと思っていましたが、もっと重い人たちばかりでした。
一日の服用限度を超えて市販薬を飲んでも良くならない人。頭痛で仕事へ行けないなど、日常生活に大きく支障が出ている人。ひどい頭痛に苦しんでいるお子さん。
頭痛は、咳・出血・骨折などといった、目に見える症状がないのでなかなか大変さが分かりづらい部分もありますが、皆さんのリアルなお話を聞いて、夫の大変さが切実になりました。
「頭痛ダイアリー」で自分の頭痛の症状・頻度を記録
夫は現在、エーザイ(株)の「頭痛ダイアリー」に、頭痛が起こった時の「日付」、「頭痛の程度」、「生活への支障」などを記録しています。こうして自分の頭痛の周期や痛みの程度を把握することも、頭痛治療の一環となります。
(痛みのメモについては個人的な内容を含んでいるため、ピンクの線で隠してあります。)
こういうのがあると便利だけれど、なくても手帳などに頭痛の頻度をメモしておけば良いかなと思います。
片頭痛の予防的治療対象は「月に2~3回の片頭痛が起こる人」
夫は、現在は医科大学病院から処方された薬を服用しています。(マツキヨのディパシオとはおさらばです)
良い病院ですが家から遠いので、ゆくゆくは家から通院しやすい「頭痛外来」へシフトしてゆくつもりです。
1か月に2~3回片頭痛が起こる人は、結構たくさんいるはずですよね。実際、それくらいの頻度の頭痛であれば、なかなか病院へ行こうとはならないとは思います(^_^;)
でも市販薬を飲む頻度が増えてきたなどで悩んでいる方は、一度頭痛外来などのある専門の病院へ行かれることをおすすめします。
子どもが生まれてから夫の頭痛が悪化した理由って…
夫は子どもを出産したわけではないので、出産による体の変化が原因で頭痛が悪化したわけではありません。となると、原因は精神的な面になります。
子どもが生まれてから、動き回ってけがをしないか、お腹を空かせていないか、体の調子は変わりないか、変なものを口に入れたりしていないか、と絶えず気を張っていなければなりませんでした。
また、息子は夫が大好きなので「構って」「遊んで」と、夫が帰ってくるとすぐに飛びついていきます。
仕事で疲れて帰ってきても、家で息子の飽くなき要求にさらされ続けます(嬉しい悲鳴)(でも体はぐったり)。
休日に息子と出かけても、家にいる時よりも更によく注意して見ていなければなりません。
常に気を張っていなければならない状態が続いて、神経の休まる時間が持てません。
それは、夫が育児に一生懸命参加してくれていることの裏返しでもあります。
しかし、自分のキャパシティーを超えて働くと、必ず頭痛が起こり寝込んでしまします。
正直、妻としては、「頑張りすぎると寝込むのだから、ほどほどにしてくれた方が結局は助かるんやけどな」とは思います。
「やらなくては」「こどもの期待にこたえなくては」とついつい頑張ってしまうんでしょうね。
自分の限界については、よくわかっていて無理をしない人だと思っていたんだけどな…。
妻としては、「このヒトもうあかんのやろな」というところで、頑張りすぎないように止めることも・・・しないといけないのかな・・・。
しかし、夫の体や神経は繊細なんだなと、一緒に暮らしてみてわかりましたよ。風邪を引いても、表を走って汗をかいて治していたこともある大雑把な私とは大違いです。
私は体が丈夫なだけが取り柄で、頭痛の経験も少ないので、あんまり夫の頭痛の頭痛の苦しみを分かってあげられなかったのかなと思います。
今回、頭痛のメカニズムや大変さを実感できたことで、少しは夫の頭痛について理解が深まったのがよかったことでした。
「魚を炊飯器に入れるだけ」炊き込みご飯生活を、1週間続けたレシピの記録です
魚を使った料理を食卓に出したいのですが、レパートリーも少なくて、なにより我が家では魚の人気がありません。
そんな時、『きのうなに食べた①巻』(よしながふみ)を読んで、「うちに足りなかったのは、これだったんだ」と天啓を得ました。
シロさんが「塩鮭を炊飯器に直入れしてシャケご飯を作っているシーン」を読んで、魚をごはんと炊けばみんな食べざるを得ないだろうし、楽だなと思ったのです。
「魚を炊飯器に入れるだけ炊き込みご飯生活」を、 取り敢えず一週間続けた食事記録です。料理の腕前は至って普通です。
- 1日目:サンマの塩焼きリメイク炊き込みご飯
- 2日目:タコとこんにゃくの炊き込みご飯
- 3日目:塩鮭の炊き込みご飯
- 4日目:牡蠣とセロリの炊き込みごはん
- 5日目:ブリの炊き込みご飯
- 6日目:シラスと大根の葉の炊き込みご飯
- 7日目:ホタテのトマト缶の炊き込みご飯
- 夫・妻・こどもそれぞれに最も人気のあった炊き込みご飯は・・・
- 炊き込みご飯生活を1週間続けて感じた10の効果
1日目:サンマの塩焼きリメイク炊き込みご飯
魚介炊き込みご飯生活一日目。本日は、前日の秋刀魚の塩焼きの残りを使った炊き込みご飯となります。
息子はともかく、夫まで「サンマは1/2尾しか食べられない」とはこれ如何に。余ってしまったサンマの塩焼きは、炊き込みご飯にリメイクして残さず頂くことにします。
サンマとサラダ豆の塩焼き炊き込みご飯の材料
冷蔵庫で眠っていたサラダ様に生で食べられる豆も、一緒に入れて炊きました。
- 米・・・2合
- サンマの塩焼きの残り・・・1匹
- サラダ用の豆・・・1袋
- 生姜・・・1片を千切り
- シソの葉・・・5枚
- 顆粒だし・・・小さじ1/2Ⓐ
- 醤油・・・小さじ1/2Ⓐ
- 酒・・・大さじ1Ⓐ
- 水・・・Ⓐとあわせて400mlになるように
サンマは塩を振って焼いたものを使うので、調味料は控えめにしました。塩は使っていません。
炊けてから、刻んだシソの葉を混ぜ込みました。一度塩焼きにしたサンマですが、身が柔らかくて食べやすかったです。
この日のメインのおかずは大根と厚揚げの煮物
サンマの塩焼き炊き込みご飯にあわせるおかずは、こちらです。(写真は、子供用の小さめの皿で失礼致します)
- 大根とこんにゃくと厚揚げの煮物
- だし巻き卵
- ボイル蛸のお刺身
- 朝採れルッコラのサラダ(商品名)
こんにゃくをくるんとねじったものは、「田舎こんにゃく」と言うのですね(『きのう何食べた?』参照)。殊勝にも、2歳の息子が手伝ってくれました。
2日目:タコとこんにゃくの炊き込みご飯
前日のボイル蛸のお刺身の余りを、こんにゃくと一緒に炊き込みご飯にしました。「タコ焼き以外のタコってあんまりおいしくない・・・」という夫の声を黙殺。
タコとこんにゃくの炊き込みご飯の材料
前日の煮物で余ったこんにゃくも、細かく刻んで加えました。
- 米・・・2合
- タコ・・・1パックの1/2
- 生姜・・・一かけ(千切り)
- 顆粒だし・・・小さじ1/2
- 塩・・・少々
- 醤油・・・大さじ1
- 水・・・醤油とあわせて400mlになるように
炊き上がりを見て、彩りに枝豆を加えても良かったなと思いました。
この日のメインのおかずは山芋とニラの炒め物
タコの炊き込みご飯に合わせるおかずはこちらです
- 山芋とニラの炒め物
- かぼちゃの煮物
- 小松菜と油揚げの生姜風味味噌汁
- オレンジ
「斜めに撮ると少しは美味しそうに見える」という夫からのアドバイスを受けて、左斜めから撮影。汁物が見切れてしまう。
3日目:塩鮭の炊き込みご飯
北海道産甘塩鮭の骨を取ったものを、そのまま炊飯器にin。塩がきいていて特に味付けの必要がないので、この塩鮭の炊き込みご飯が一番楽でした。
塩鮭の炊き込みご飯の材料
- 米・・・2合
- 塩鮭・・・2切れ(骨を取る)
- 紫蘇・・・5枚
(調味料)
- 酒・・・小さじ1/2
- 水・・・400ml
『きのう~』のシロさんは、炊飯器の上でゴボウをささがきにして直入れして、その上に更にマイタケを散らしています。豪華だわ。
ごぼうのアク=ポリフェノール=うまみ成分なので、ささがきしたものを水にさらさないんですね。
この日のメインのおかずは肉じゃが
塩鮭の炊き込みご飯に合わせるおかずはこちらです。
- 肉じゃが
- 小松菜と厚揚げの煮びたし
- ラ・フランス
この日のメインのおかずは肉じゃがだったのですが、「肉じゃがに炊き込みご飯か」という夫の心の声が聞こえてくる気がする。
4日目:牡蠣とセロリの炊き込みごはん
漫画『NANA』(矢沢あい)で、ハチがシンちゃんに作ってあげているのを見て、「へー、牡蠣ごはんなんてあるんだ」と知りました。
夫は貝類が不得手なので、結婚してからは牡蠣やアサリなどは控えていたのですが、今日は牡蠣ご飯にします。
牡蠣とセロリの炊き込みご飯の材料
(具材)
- 米・・・2合
- 牡蠣・・・加熱用1パック
- セロリの葉・・・1本分
(調味料)
- 塩・・・少々
- 醤油・・・小さじ2Ⓐ
- 酒・・・小さじ1Ⓐ
- 水・・・Ⓐとあわせて400mlになるように
サラダに使って余ったセロリの葉も、彩りに一緒に入れてみました。
牡蠣の身は、炊飯器の熱でとても柔らかくなっていました。
この日のメインのおかずはブリしゃぶ
牡蠣とセロリの炊き込みごはんに合わせるおかずはこちらです。
- ブリしゃぶ
- セロリと人参のレモンサラダ
- 小松菜と厚揚げの煮びたし(昨日の残り)
ちょっと色が暗いですね・・・。 普通のおかずをおいしそうに見せる写真技術が欲しいです。
5日目:ブリの炊き込みご飯
5日目は、前日のブリしゃぶ用の余った鰤を使った炊き込みご飯です。
ブリしゃぶに結構鰤を使ってしまったので、炊き込みご飯の具材の分が少なくなってしまいました。
ブリの炊き込みご飯の材料
(具材)
- 米・・・2合
- 鰤の切り身・・・100g
- 生姜・・・1かけを千切り
- 葱・・・5㎝(飾り)
- 紫蘇の葉・・・2枚(飾り)
(調味料)
- 醤油・・・大さじ1.5Ⓐ
- 酒・・・大さじ1Ⓐ
- 塩・・・少々Ⓐ
- 水・・・Ⓐとあわせて400ml
この日のメインのおかずは豚汁
鰤の炊き込みご飯に合わせるおかずはこちらです。
- 豚汁
- ブロッコリ&アボカド
豚汁は、某サイトのゴボウをしっかり炒めて作る人気レシピを参考にしています。
6日目:シラスと大根の葉の炊き込みご飯
6日目は、シラスの炊き込みご飯です。シラスもまた、夫が不得手とする食材です。
「シラスの小さな目がみんなこっちを見ている気がして気分が悪く・・・」という声を黙殺。
シラスと大根の葉の炊き込みご飯の材料
(具材)
- 米・・・2合
- シラス・・・1パック
- 大根の葉・・・1本分をみじん切り
(調味料)
- 醤油・・・大さじ1/2Ⓐ
- 酒・・・大さじ1Ⓐ
- 水・・・Ⓐとあわせて400ml
シラスの塩がきいているので、塩分控えめの味付けにしてみました。余っていた大根の葉っぱも刻んでin。
炊いている途中、炊飯器からなかなか独特の香りがしてきました。
匂いは「魚!!」という感じです。生姜を入れればよかっただろうか。味は大変おいしかったです。
この日のメインのおかずは豚肉と玉ねぎの生姜焼き
シラスと大根の葉の炊き込みご飯に合わせるおかずはこちらです。
- 豚肉と玉ねぎの生姜焼き
- ブロッコリーといんげんのトマト煮込み
- レタス(ちぎっただけ)
最近ブロッコリーがお安いんですよね~。
7日目:ホタテのトマト缶の炊き込みご飯
炊き込みご飯生活7日目。ついに最終日です。 本日は、お刺身用のホタテとトマト缶を使った炊き込みご飯です。
貝類全般が苦手な夫のために、せめて食べやすくしようとトマト味にしてみました。
ホタテはお刺身としても食べたので、ちょっと量が少なくなっちゃいました。混ぜるとあんまりわからなくなってしまった。
ホタテとトマト缶の炊き込みご飯の材料
(具材)
- 米・・・2合
- ホタテ・・・5個
- トマト缶・・・1/2缶(200g)
(調味料)
- 塩・胡椒・・・少々
- 乾燥バジル・・・少々
- コンソメ・・・1個
- 水・・・300ml
トマト缶を加えるので、水はいつもより少なめの300mlにしてみました。
お米は少し固めに炊き上がりました。
この日のメインのおかずはジャーマンポテト
ホタテとトマト缶の炊き込みご飯に合わせるおかずはこちらです。
- ジャーマンポテト
- レタスとモッツァレラチーズとカイワレ大根のサラダ
- 京がんもとこんにゃくの煮物
+αとして、妻はほたてのお刺身をワサビ醤油で頂きました。こんなにおいしいものを、夫と分かち合えなくて大いに残念であります。
サラダのレタスは、全て息子がちぎってくれました。ドレッシングも、泡立て器でしっかり混ぜてくれました。結構戦力になります。
夫・妻・こどもそれぞれに最も人気のあった炊き込みご飯は・・・
子どもは大食漢なので、全部沢山食べてくれました。中でも「シラスの炊き込みご飯」を、一番よく食べてくれたでしょうか。次点は、意外にも「牡蠣とセロリの炊き込みご飯」でした。
私(妻)は、もともと鰤が大好きなので、「ブリの炊き込みご飯」がおいしかったです。
夫は、炊き込みご飯生活一週間のうち、4/7日が苦手な食べ物だったので・・・初日の「サンマの塩焼き炊き込みご飯」が最もおいしかったそうです。
「鰤は、炊くと身が固くなって鶏むね肉みたいな食感になるし・・・サンマは炊いても柔らかいままでおいしかった」とのことです。
炊き込みご飯生活を1週間続けて感じた10の効果
正直、魚の炊き込みご飯生活はメリットしかありませんでした。
- 魚の炊き込みご飯で、ごはん兼おかずが一品出来上がる
- 他のおかずの献立を考えるのが楽
- 魚でカルシウムがしっかり摂れる
- 食事で栄養をしっかり摂っているせいか間食しないで済んだ
- 脂肪が落ちて体重も0.8㎏減少
- お通じがすごく良くなった
- 子どもの食欲が更に増した
- メンタルの調子がすごく良くなった
- お肌の調子が良く化粧ののりが良い
- 朝の目覚めがすっきり!
問題があるとすれば、夫が食べられる魚介類の種類が限られていることでしょうか・・・。
でもとっても楽なので、すっかり炊き込みご飯生活にはまってしまいました。
料理本よりも、レシピが詳しく描かれていない漫画や小説の方が、「おしっ、作るか」という気になりますね。
早期教育の必要性に悩んだ時に助けになった本『シンプル脳育術』黒川伊保子監修
遺伝的に「遅寝、遅起き、朝ごはん抜き、運動不足」でも頑張れる人はいます。そういう人たちが、塾のパンフレットに載っているのです。しかしながら、それは脳科学的にはかなりラッキーなケース。(『シンプル育脳術』より)
息子が2歳になる頃から、子どもの脳に関する育児書をよく読むようになりました。
2歳と言えば「イヤイヤ期」ですが、子どもの脳の中では大きな変化が起こって、自分でも抑えのきかない状態になっている時期です。
子どもの脳の仕組みを知り、イヤイヤに対する腹立ちを抑えたくて、面白そうな「脳の育児書」をつまつまと読んでいます。
また、2歳になって英語の教材の広告や、近所の知育スクールの案内が頻繁にくるようになり、今から始めないといけないのだろうかと戸惑っていました。
子どもの脳の観点から、早期教育のメリット・デメリットを知りたいと思い、参考になったのが『シンプル育脳術』です。
『シンプル育脳術』は早期教育不要をゆるやかに論じた本
『シンプル脳育術』は、『母脳』の著者☟そして脳の研究家の黒川伊保子さんが監修した本です。
黒川さんは、1児の母でもともと人工知能の研究をされていました。言葉と脳の関係をマーケティングの世界に取り入れて、成功を収めた方です。
御歳はアラ還で、TVに出演されている姿を拝見すると、非常にエネルギッシュでお若く見えます。
『シンプル脳育術』は、一言でいうと、お金を掛けずに子供の脳を健やかに成長させる方法を説いた本です。
早期教育ではなくて、脳に良い生活習慣を具体的に実践するための細やかなメソッドが書かれています。
小さいうちから、色々やらせないといけないのかと、心が惑っている私のような人に参考になる1冊です。
目次は5章編成で、Q&A形式のアドバイスも
- 1章:脳育は、子どもの可能性を無限大にする!
- 2章:知っておきたい!脳のしくみとフル活用
- 3章:年齢別 子供を伸ばすシンプル育脳術
- 4章:〝生きる力〟をUPさせるシンプル生活習慣
- 5章:子育てに迷ったときのヒント15~素朴な疑問Q&A~
「早期教育とお金の問題に答えてくれる」1章
何故、高いお金を掛けて早期教育をする必要がないのかということを、脳の成長の観点から合理的に説明し、「早くから英語を習わせなければいけんのか?」と悩む読者(私)に対して、安心感を与えてくれるのが第1章です。
「シーズン中、イチローは日没後TVを観ない」2章
脳を上手く働かせるには、人間お日様の光とともに目覚めて夜暗くなったら眠る。これに尽きるようです。2章の内容は、これがすべてと言っても良いくらいです。
アンチエイジングの南雲先生も実践されている、いわゆる睡眠のゴールデンタイム「22時~2時」に睡眠を取ることが、脳にとってどれほど重要性があるかを説いています。
光と脳は連動しており、太陽の自然光だけでなく、テレビやスマホの人工的な明るさも脳の働きに影響を与えます。
イチロー選手は、シーズン中になると、日没後は一秒たりともテレビを見ないそうです。それだけで次の日の脳神経の働きが違うからでしょう。
やっぱりプロフェッショナルは、脳の働きにも気を配っているんですね。
夜中にどうしてもゲーム・ネットをしたい子どもは、早起きしてやると良いそうですよ。
「9歳~11歳の脳のゴールデンエイジを大切に」3章
「0歳~3歳」「4歳~11歳」「12歳~15歳」の、年齢別に脳の発達と親の心構えを論じたのが、3章になります。
7~8歳に言語脳が完成して土台が出来ると、9歳から11歳の3年間は、脳にとってゴールデンエイジになります。つまり、9歳から脳の超高度成長期に突入するようです。
例えるならば、更地にプレハブ小屋が建つか、超高層ビルが建つかが決まります。海に丸太船で漕ぎ出すか、豪華客船でクルーズするかが決まります。ママチャリで走るか、ロードバイクで颯爽と走っていくのかが決まります。(喩えを幾つか考えてみたのですが、全部乗り物)
この9歳~11歳の時期を過ぎると、「完成したママチャリの色を塗り替えたり、荷台を付け足したりといったカスタム」は出来るけれど、もともとの性能を変えることは、できないという事になります。
9歳~11歳の3年間にどのように過ごすかが、脳の性能を決めることになります。
「5つのシンプルルールの実践」4章
9歳~11歳の間を、どのように過ごすかで、脳の状態が決まってくると言われると、ものすごーく責任を感じてしまいます…。
しかし、親が子供のためにしてあげられるのは、以下の5つの生活習慣を身につけさせてあげることに尽きるようです。
- 早寝
- 早起き
- 朝ごはん
- 読書
- 適度な運動
朝ごはんに関しては、食べる順番・取り入れたい食材、血糖値と脳の関係などについて、かなりページを割いて詳しく語られています。それだけ食が子どもの脳に与える影響が、大きいんでしょうね。
冒頭でも引用しましたが、不規則な生活で成果を出せる人は、限られたラッキーな人なんですね。
☝こういう寝てない人って天才っぽく見えるけれど、レアケースだからなのか。お金を掛けるよりも、時間と手を掛けてあげることが大切という4章でした。
「15の子育ての疑問に答えてくれる」5章
男の子・女の子別に叱り方を変えた方がいいの?脳教育的にお手伝いはどのようにさせたらいいの?といった、具体的な疑問に答えてくれるのが、5章になります。
子どもには人生をたくましく生きていって欲しい
息子には、「勉強が出来る」よりも「人生をたくましく生きていける」人になって欲しいと思っていました。
『シンプル育脳術』は、たくましい脳をつくるために、早期教育が必要なのかどうかということを、客観的な研究成果を踏まえて示してくれる点が、とても参考になりました。
アラサーの私の脳は育ちきってしまいましたが、せめてこうして得た知識を忘れないように記事にしておこうと思います。
とりあえず、朝ごはんに、米・味噌汁・卵料理・大豆食品・果物を揃えることからのスタートです(^^;)