【夫の産後の頭痛】医大病院の「頭痛講習会&座談会」に、頭痛持ちでない人間が参加してためになったこと
頭痛の名医と呼ばれるY先生が、某医科大学病院で開催された頭痛の講習会&座談会に、先日行ってきました。
夫は頭痛持ちです。子どもが生まれる前は、1か月に5回ほど市販薬を服用する程度でした。しかし、産後はかなりの頻度で頭痛薬を飲んでいます。
1年間の育休中はまだマシだったのですが、仕事復帰してからは酷い時は1か月に20日くらいは、マツモトキヨシで売っている「ディパシオ」を服用しています。(夫にはこれが一番効くらしい)
仕事と育児のストレスが原因で、頭痛の起こる頻度が増えたようです。
夫の頭痛は、もともとはおそらく遺伝的なもので、義母も重篤な頭痛持ちです。
それなので、特に頭痛持ちではない妻(私)が、頭痛持ち二人のアッシーちゃんとなって、一緒に「頭痛講習会・座談会」に参加してきました。
頭痛で悩んでいる夫はもちろん、特に頭痛持ちではない私も、頭痛のメカニズムや苦しみを理解できる貴重な機会となりました。
- 講習会・座談会のタイムスケジュール
- 講習会の中で頭痛持ちの夫がためになったこと
- 座談会では夫よりはるかに頭痛の症状の重い人の話も
- 「頭痛ダイアリー」で自分の頭痛の症状・頻度を記録
- 片頭痛の予防的治療対象は「月に2~3回の片頭痛が起こる人」
- 子どもが生まれてから夫の頭痛が悪化した理由って…
講習会・座談会のタイムスケジュール
1.医師によるスライドを使った講義(40分)
2.頭痛座談会(20分)
3.医師との面談(10分)
全部で1時間ほどです。面談の時間は、特に設定されていたわけではないですが、希望者は先生をつかまえて無料で相談に乗ってもらえました。
休日の開催でしたが、出席者は8人ほどでした。
講習会の中で頭痛持ちの夫がためになったこと
実際に頭痛持ちの夫が、講習会の中でためになったのは、以下の2つのことでした。
自分の頭痛の種類がハッキリわかった
頭痛は症状により、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。 「一次性頭痛」を分類するとこのようになります。
一方「二次性頭痛」は、頭部に怪我をして痛みを感じるなど、原因が自分の内部の他にある頭痛です。
慢性的に頭痛が発生する人は、「一次性頭痛」になりますね。
「一次性頭痛」のうち、一応私も名前を聞いたことがあるのは、「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。この2つがメジャーな「一次性頭痛」ですね。講義で聴いたそれぞれの特徴を、さらっと説明します。
①頭を締め付けられるような痛み
②日常生活が送れないほどではない
③運動しても頭痛が悪化しない
片頭痛の時はお風呂はNGだけど、緊張型頭痛の時はお風呂はOKとも聞きますし、症状はもちろんそもそもの対処へのアプローチも違うんですね。
夜道を歩いていて、夫がやたら「街灯や車の明かりが気になる」と言っていたのは、「片頭痛」の症状だったのかなと今にして思います。
夫は、自分の症状をインターネットで調べて、「片頭痛かな」と思ってはいたそうです。
実際に頭痛の専門医の人から講義を受けて、自分の頭痛の種類がはっきりと判明したことでスッキリした表情をしていました。正しく病名を診断されると、ちょっとほっとしますよね。
頭痛薬を服用しすぎると危険な頻度と期間が分かった
特定の頭痛の薬をのみすぎることで、起こる弊害もあります。
講習会で言われていたのは、「1か月のうち15日以上頭痛があり、薬の服用が3か月以上続く場合」は、薬の乱用による頭痛が起こっている可能性があるということです。
上記の頻度で薬を服用中に、締め付けるような痛みを感じる時は、頭痛薬の飲みすぎで副作用の頭痛が起こっているのかもしれません。
夫は、頭痛が酷い時は1か月に15日以上は薬をのんでいました。でもそれが続くことはなかったので、セ、セーフ?。
あと、頭痛が起こると消化器官の動きが鈍り薬の効きが悪くなります。 頭痛薬は頭痛が起こってから早めにのまないと、十分な効果が得られないらしいですよ。
座談会では夫よりはるかに頭痛の症状の重い人の話も
とりたてて頭痛の症状がない私も、講習会と座談会に参加できました。座談会では、参加者の人の頭痛の症状や苦しみをそれぞれ話していきます。(私は特に頭痛がないので飛ばされます)
今まで、夫の頭痛の症状は重いと思っていましたが、もっと重い人たちばかりでした。
一日の服用限度を超えて市販薬を飲んでも良くならない人。頭痛で仕事へ行けないなど、日常生活に大きく支障が出ている人。ひどい頭痛に苦しんでいるお子さん。
頭痛は、咳・出血・骨折などといった、目に見える症状がないのでなかなか大変さが分かりづらい部分もありますが、皆さんのリアルなお話を聞いて、夫の大変さが切実になりました。
「頭痛ダイアリー」で自分の頭痛の症状・頻度を記録
夫は現在、エーザイ(株)の「頭痛ダイアリー」に、頭痛が起こった時の「日付」、「頭痛の程度」、「生活への支障」などを記録しています。こうして自分の頭痛の周期や痛みの程度を把握することも、頭痛治療の一環となります。
(痛みのメモについては個人的な内容を含んでいるため、ピンクの線で隠してあります。)
こういうのがあると便利だけれど、なくても手帳などに頭痛の頻度をメモしておけば良いかなと思います。
片頭痛の予防的治療対象は「月に2~3回の片頭痛が起こる人」
夫は、現在は医科大学病院から処方された薬を服用しています。(マツキヨのディパシオとはおさらばです)
良い病院ですが家から遠いので、ゆくゆくは家から通院しやすい「頭痛外来」へシフトしてゆくつもりです。
1か月に2~3回片頭痛が起こる人は、結構たくさんいるはずですよね。実際、それくらいの頻度の頭痛であれば、なかなか病院へ行こうとはならないとは思います(^_^;)
でも市販薬を飲む頻度が増えてきたなどで悩んでいる方は、一度頭痛外来などのある専門の病院へ行かれることをおすすめします。
子どもが生まれてから夫の頭痛が悪化した理由って…
夫は子どもを出産したわけではないので、出産による体の変化が原因で頭痛が悪化したわけではありません。となると、原因は精神的な面になります。
子どもが生まれてから、動き回ってけがをしないか、お腹を空かせていないか、体の調子は変わりないか、変なものを口に入れたりしていないか、と絶えず気を張っていなければなりませんでした。
また、息子は夫が大好きなので「構って」「遊んで」と、夫が帰ってくるとすぐに飛びついていきます。
仕事で疲れて帰ってきても、家で息子の飽くなき要求にさらされ続けます(嬉しい悲鳴)(でも体はぐったり)。
休日に息子と出かけても、家にいる時よりも更によく注意して見ていなければなりません。
常に気を張っていなければならない状態が続いて、神経の休まる時間が持てません。
それは、夫が育児に一生懸命参加してくれていることの裏返しでもあります。
しかし、自分のキャパシティーを超えて働くと、必ず頭痛が起こり寝込んでしまします。
正直、妻としては、「頑張りすぎると寝込むのだから、ほどほどにしてくれた方が結局は助かるんやけどな」とは思います。
「やらなくては」「こどもの期待にこたえなくては」とついつい頑張ってしまうんでしょうね。
自分の限界については、よくわかっていて無理をしない人だと思っていたんだけどな…。
妻としては、「このヒトもうあかんのやろな」というところで、頑張りすぎないように止めることも・・・しないといけないのかな・・・。
しかし、夫の体や神経は繊細なんだなと、一緒に暮らしてみてわかりましたよ。風邪を引いても、表を走って汗をかいて治していたこともある大雑把な私とは大違いです。
私は体が丈夫なだけが取り柄で、頭痛の経験も少ないので、あんまり夫の頭痛の頭痛の苦しみを分かってあげられなかったのかなと思います。
今回、頭痛のメカニズムや大変さを実感できたことで、少しは夫の頭痛について理解が深まったのがよかったことでした。