なんとかなかよく暮らしたい

駆け出しWEBライターの妻と、1年間育休を取得した夫と、大食漢の息子のリアルをイラストで記録しています

富山「スロウ・ボート」村上春樹の作品にちなんだお店

6年ほど前に、夫と北陸を旅したときに一度だけ立ち寄ったお店です。

 

店名は「スロウ・ボート」。村上春樹さんの短篇『中国行きのスロウ・ボート』から付けられたとのことで、村上春樹中毒の私は、是非行かねばと発奮していました。

お店はビルの2階にあり、見つけるまでに少し時間を要しました。店内は、木のテーブルとイスが置いてあり、広くはありません。

お昼どきも過ぎていたので、カウンターのマスター以外、店内にお客さんはいませんでした。

 

野菜のピクルスと、バジリコとミートソースのパスタ、コーヒーを注文。どれも、さっぱりした味でした。

 

マスターは中年の男性で、物静かな気配をまとった方でした。

 

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村上春樹の小説を店名にしてしまうほどの村上ファンの人と、作品について話せるかも」という思いもあったのですが、タイミングをつかめず断念。

 

唯一の会話は、私と夫が店内に何故か置かれていた関東限定のフリーペーパーを「富山にもあるんだね〜?」とペラペラめくっていると、「東京からいらしたのですか?」と訊かれたことでした。

 

マスターは、フリーペーパーを取り寄せていたのだろうか。

 

注文の品を我々のテーブルに運んできたマスターは、しばらくすると扉の向こうの奥の部屋に引っ込んでいかれました。

 

食事中の店内には、私と夫の二人きり。「食い逃げが心配じゃないのかな」と夫と囁き合っていたのですが、食事を終えて立ち上がる時の木の椅子を引く音で、マスターは奥の部屋から出てきてくれました。

 

このお店には一度しか行っていませんが、食べたメニューも店内の様子も割と鮮明に思い出せます。爽やかなお料理と物静かなマスターなのに、不思議と印象に残っています。村上春樹の小説と同じ名前のお店にいた高揚感のせいなのでしょうか。

 

もし、村上春樹さんが小説家にならず喫茶店のマスターだったなら、こんな感じなのかなという想像を楽しめるようなお店でした。

 

短い時間でしたが、とても印象にのこる時間を過ごせました。