「かわいく見える線は、存在する」と言う羽海野チカ先生のイラストを見て練習の日々
2018年の目標の一つとして、「シュールな絵が描けるようになりたい」と書きました。
スマホのアプリを使ってブログに載せる絵を描き始めたのですが、振り返ってみると
薄気味悪い
色調が暗い
というネガティブな自己批評ばかりが出てきてしまい・・・。
シュールな絵を目指していたけれど、なんだか方向を見失っています。
悲しくなりました。もうちょっとかわいい絵が描きたい。
私の中でかわいい絵の代表といえば、羽海野チカ先生がまっさきに浮かびます。
何と言っても羽海野先生には
「かわいく見える線は、存在する」
という名言もあることですし。
羽海野先生の絵から学べば、私の絵ももうちょっとマシになるはず
と思って練習しているのですが・・・
ハチミツとクローバー8巻へのオマージュ
※自分の絵に、ピンク色なんてほぼ使ってこなかったです。
とにかく、描かなければうまくならないですよね〜と思って練習してます。
然して、羽海野チカ先生の絵のかわいさってなんでしょうね?以下で考えてみました。
絵柄はサンリオ勤務時代に培われた?
羽海野先生は、都内の高校を卒業後サンリオにお勤めされていました。そこでキャラクターデザインを担当されていたそうです。
サンリオと言えば働き者のきていさんを筆頭に、かわいいキャラクターたちの宝箱です。あんなに可愛いものに囲まれて働けるなんてまあ。
サンリオのキャラクターというトップオブかわいいものをデザインされていた経験は、絵柄にも影響を与えているんじゃないんでしょうかね。
また、羽海野先生はキャスキッドソン好きを公言してらっしゃいます。先生がキャスに言及されたのは、2006年に日本に路面店が出来る前のことだったと思います。
日本でブームになる前からご存知なあたり、流石羽海野先生だなあと思います。
先生のおかげで私もキャスを知りました。
余談ですが、村上春樹さんもマリメッコがブームになる前から、自身の小説の中に登場させています。
村上さんのおかげで、私もマリメッコを知りました。
かわいい絵が描ける人、おしゃれでクールな文章が書ける人のアンテナはすごいですよね。
すみません、話が逸れてしまいました。
「かわいく見える線は、存在する」という言葉から伺える戦略
生まれつきの才能もものすごいと思うのですが、羽海野先生のエピソードを知れば知るほど、努力の人だと思わされます。
「いくつかの線の中に、かわいく見せる線が存在するから、それを練習して覚えればいいんです」
(出典:『3月のライオン おさらい読本 初級編』)
上記の言葉からも、どうしたら読者に受けるかというのをかなり戦略的に考えてらっしゃるのが伺えます。そしてそのための努力を惜しまない。
・ブラックジャックの単行本をバラして1枚ずつ並べて、話の流れの作り方を分析。
・主人公の今後のエピソードを、常に20通り用意して最善のものを選ぶ。
・中学生の頃から将来漫画家になった時のために使えるネタ帳をつけ続けている。
自分が漫画家を目指していたら、心がバキバキに折れてしまいそうです。
でも、羽海野先生は、本当に漫画を愛してらっしゃるんだなと思います。そして、その愛する我が子(漫画)をMaxの力で作り上げて読者へ届けたいと思ってらっしゃるんだなとも。こんなにフルパワーで漫画を描いていれば、度々休載になってしまうよなあ。お体、お大事にして欲しいです。
構図や小物がかわいい
以下に、羽海野先生が『ハチミツとクローバー』の表紙として描かれた絵の構図の一例を挙げます。
●目を瞑ってキス顔をする女のコ
●マシュマロをティーカップへ入れる女のコ
●手に持ったぬいぐるみをじっと見つめる女のコ
●子猫を顔の前で持ち上げる女のコ
キス顔!
マシュマロ!!
ぬいぐるみ!!!
子猫!!!!
参考までに今まで私が描いた絵に出てくるのは
●イヤミな上司
●覆面の女
●腕組みした大学教授
●里崎智也氏
※まさか、2度もお披露目の機会があろうとは。里崎さん、勝手に書いてごめんなさい。
かわいい絵を描きたければ、選ばなければならないですよねえ。
ということで↓
かわいいを意識して描いてみた
題名:お母さんごはんちょうだい
<私の考えたかわいい絵>
かわいいもの:赤ちゃん(息子)
かわいい線:薄くて重ね書きしない
かわいい構図:手を前に投げ出す仕草
・・・・・・。
もう、自分でもどうしたらいいのかわからなくなりつつあります。
夫に見せたところ、「雑!」と言われました。
「(俺の好きな)うすた京介は線は細いけれど、丁寧に描いている。君の絵はラフみたいだ」とも。
描いた絵を夫に見せると、率直で厳しい意見が飛んできます。
でも、絵に対してのダメ出しは素直に聞けます。
「光のあたる方向に対して、影の付け方がおかしい」と言われたら
ふんふんなるほどと思って、直します。
これが、私の人間性に対するダメ出しだったら傷つくし腹も立つと思うのですが。
pixivに投稿してみる
夫にも十分厳しい事を言われていますが、「やはり人様にも批評して貰いたい」と思って、見るだけだったpixivへ投稿をはじめました。
でも、批評以前にほとんど見てもらえていません。
まず、閲覧してもらえるところから目指していこうと思います。
羽海野先生も上手い人の絵を見てものすごく練習しているということです。
松竹梅で言えば梅の中くらいの自分は、もっともっと描かないといけないです。そして、少なくとも竹の上くらいまでレベルアップしたい・・・。