富山市ガラス美術館の「ジブリの大博覧会」へ行きました!ジブリに疎い人間が見ても面白かった
富山市の職員の人の粘り強い交渉によって誘致が実現したと聞く「ジブリの大博覧会」へ行きました。
「〇キブリだかジブリだか知らないけど」と言い放ったおぎやはぎの矢作さんほどではないですが、ワタシもジブリには詳しくありません。
でもそんな人間が行ってみても、大変興味深い大博覧会でした。
富山市ガラス美術館とは
ジブリの大博覧会が開催されている富山市ガラス美術館は、2015年8月に富山市の繁華街である西町(にしちょう)にオープンした6階建ての美術館です。 あの隈研吾が設計を行い(いくらかかったのだろう)、キラキラと光るガラスのファサードが美しい建物になっています。
(『三月のライオン』の肉体派棋士隈倉健吾の名前は、隈研吾氏から取ったんですかね)
富山市はガラスを推している
富山県は、県の真ん中を走る呉羽山(くれはやま)を境に、「呉東(ごとう)」と「呉西(ごせい)」という二つの地域に分かれます。
呉西の代表である高岡市は小京都とも呼ばれ、古くから「青銅器の街」として有名です。
一方で呉東の代表で県庁所在地の富山市は、30年前から「ガラス」を推しています。
2012年には「グラス・アート・ヒルズ・富山」と呼ばれるガラス工房をオープンさせ(六本木ヒルズを意識したかは不明)、若手のガラス作家が作品を制作・発表する場も充実しています。
ジブリの大博覧会富山展へ行く
ジブリの大博覧会は、2015年9月12日から愛・地球博記念公園で行われた展示会を皮切りに、新潟→六本木ヒルズ→長崎→大分→ソウル→兵庫→広島で開催されてきました。
2018年12月8日からは、富山市のガラス美術館で展示が行われています。
入り口から入ってすぐのチケット売り場
ガラス美術館に入って正面にある、1階のチケット売り場です。
チケットを購入してエスカレーターで上っていきます。
チケット売り場の左手にあるエスカレーターに乗って、大博覧会が行われている2・3階を目指します。
2階には飛行船が!!
エスカレーターで2階に行くと、飛行船があります!
飛行船はゆっくりと上下します。下に降りて来ると触れそうなくらい近い。
入り口の前にあるパネル
飛行船にさよならして、更にエスカレーターで3階へ上ります。ジブリの大博覧会は、美術館の3階の入口から入って、2階の出口から出て来るのです。
3階の受付の前にはパネルの展示があります。
パネルの前には、見学の通路となるロープが貼られていました。
ジブリの大博覧会の展示室マップ
受付では、写真撮影が可能なゾーンの説明を受けます。後述の「幻燈楼」と「猫バス」のエリア以外は撮影禁止とのことです。 一度外に出てしまうと、残念ながら再入場はできません。
いざ大博覧会の中へ
マップを受け取って、大博覧会の入り口を進んでいきます。
入口に入ってすぐにカウンターの中のト・ト・ロ
入口を入ると、マスター・トトロがお出迎えしてくれます。
今までトトロのぬいぐるみをみても、「トトロだな」という感想しかなかったのですが、バーのマスター風のトトロはかわいかった。
このゾーンは明かりが少なくて暗い!
糸井重里さんとのやりとり
展示室の壁には、アニメーションの原画や、歴代ジブリ映画のポスターが多数飾られています。
個人的に一番興味深かったのが、ジブリ映画のキャッチコピーを多数手がけてきた糸井重里さんの功績です。
「キャッチコピーの大切さ」「専門のプロの人に任せること」など、鈴木プロデューサーのお話が書かれたキャプションボードがとても面白くて、子連れじゃなければ全部じっくりと読みたかったです。
キャッチコピーについては、糸井さんが候補を3つほど出して、宮崎駿さんらが決定するというスタイルだったようです。
ファックスでのやりとりだったんですね。送信元は糸井重里事務所でした。今は「東京糸井重里事務所」は「株式会社ほぼ日」となっています。
ジブリの危機感?!
ワタシは『耳をすませば』が1番好きですが、この映画の公開の頃の記録には「マスコミがジブリに飽きてきている」というような文字もありびっくりしました。
あんなに売れに売れていて人気のあるジブリ映画なのに、こんな風に危機感を持っているとは意外でした。
取材旅行の経費についてもきっちりと管理されている様子も伺えて、自分の中でジブリに対して漠然と持っていたイメージが変わりました。
「ジブリの倉庫」という展示ゾーンには、歴代のジブリグッズが沢山並べられていました。Tシャツが多かったですね。
富山展でしか見られないジブリの幻燈楼
3階の展示を見終わると、2階の展示へ移ります。3階から2階へ降りた後の踊り場には、ジブリの幻燈楼がありました。
階段の壁に映る光と影が美しかった。ここは写真撮影OKゾーンなので勇んで撮ってみましたが、ブレてしまいました(・_・;)
アニメ制作に使われる道具も展示されていましたが、こちらもぼやけてしまいました…。
猫バスに乗って写真撮影
2階の展示は、「スタジオジブリ空とぶ機械達展」となっています。飛行機が空を飛ぶ仕組みについて、映像や模型を用いて詳しく説明されていました。
この展示を見終えると、出口の前にある猫バスに乗って写真撮影ができます。来場した人の98%(体感)が写真撮影を希望するため、撮影待ちの列が出来ています。
一グループずつ撮影するのではなく、4~5グループずつがまとめて猫バスに乗車します。撮影時間は1分もなかったので、猫バスの運転席(?)から顔を出して撮影できるグループも限られていました。
猫バスの行き先が「とやま」になっているのが嬉しい。
大博覧会のお土産売り場
大博覧会を出ると、すぐ左手にジブリのお土産売り場があります。
こちらはチケットなしで入れます。息子はトトロのぬいぐるみを買って貰ってご満悦でした。
時期・場所によって異なる展示内容?
ちらっと調べた限りですが、この富山市ガラス美術館の展示は、六本木ヒルズで行われた展示とは少し異なるようでした。展示の時期や会場のつくりにあわせて、変更されている部分もあるのかなー?と思いました。
全部巡回された方もいらっしゃるのでしょうか!?
ジブリの大博覧会は、原画やポスターといった視覚資料も素晴らしかったですが、個人的には「文字資料」(鈴木敏夫プロデューサーのコメント・糸井重里さんのファックス・映画の企画書・ロケハンの資料など)が大変興味深かったです。
ジブリに疎い人間が行ってもとても楽しめました。