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ポンコツ再生工場彼氏!安壊の関係【遠距離】夫婦の交際⑦

前回もお読み頂き、深謝申し上げます。

fumikoyamamoto.hatenablog.jp

 

つづきです。占いの相性の悪い夫婦の、交際のはなしです。

 

 

登場人物

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◆ふ美子(ふみこ):猫派

◆マ神(ましん):犬派

◆エックス(えっくす):たぬきのような犬

おはなし

自分に自信が持てずに20年も生きてきたふ美子。

 

思い返せば、昔から自信の無さを指摘されていました

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わりとふてぶてしい中学生でしたが、担任の熱血若者先生にさえも自信の無さを見抜かれていたなんて

 

ふ美子の10代は、家庭に暗雲立ち込め、人間関係で涙する中、勉強にしがみついていました(注:勉強にしがみついてはいたが成績が良いということではない)

『パラキス』の紫ちゃんじゃないですが、彼女の中に自分の一部を重ねた時もあります。勉強することで、アイデンティティを保とうとする。

 

そんなふ美子が、(大袈裟な言い方をすれば)精神的な面の成長に目を向けるようになったのが、18歳の春でした。

 

大学へ進学し、一人暮らしを始めたことも大きかったのでしょう。勉強は護符であり、自分を家から遠い場所へ導いてくれるものでした。

 

そして家から離れたふ美子は、自分の内面を見つめる機会を得ました。見つめた結果、感情の面、精神的な面でなんと子供なのだろうとようやく気付きました。

 

マ神と交際することがなかったら、ふ美子は、もっとろくでもない人間だっただろうと心底思います。卑下しているわけではなく、正直な感想です。人との出会いは、本当にありがたいものです。

 

ふ美子の心優しき数少ない友人たちや、マ神と関わることがなければ、一体どうなっていたのだろうかとf:id:fumikoyamamoto:20180628010053j:plain

親しくしてくれる人は、みんな何か拾ってきちゃうタイプの人でした。ふ美子も彼らに拾われた微生物なのかもしれません。

 

一度きりの人生なので、分岐点で別れた別の人生を並行して走らせて比較できたらよいのですがそうもいかない。でもきっと、持って生まれた家族ではなく、自分が勇気を出して関わった人たちのお陰もあって、ふ美子はなんとか生きてこれたのだと思っています。

 

マ神という人間は、クラスの地味な人やはみ出し者にも、態度を変えることなく接してくれる人でした。

 

ふ美子以外にも、マ神に救われた人は何人もいたはずです。

 

バナナマンのラジオで、設楽統氏が日村さんのことを「ポンコツ再生工場」と呼んだことがありましたが、その言葉を聞いたふ美子は、「それってマ神のことじゃないか」とつぶやきました。

 

関わった他人を、なんだかいい感じにしてしまう人。ドラ・カルフのような人。

 

親密に付き合う相手の態度によって情緒不安定になったり、約束をすっぽかされて涙をのんだりしてきたふ美子にとって、マ神は信じられないくらいに信じられる人でした。この時は。

 

つづく

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